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第九回 丑の刻参りの構造  (高山 宗東)

江戸時代を彩った怪談話・妖怪変化
~第九回 丑の刻参りの構造~

 時折、ホラー系のドラマなどで丑刻参り(うしのこくまいり)が再現されたりしているから、なんとなくどのようなものかイメージを持っておられる方も多いことだろう。
 真夜中の丑の刻(午前一時から三時ごろ)に、神社の御神木など「霊力がある」とされる木に、五寸釘を以って藁人形を打ちつけ、憎い相手を呪うのが「丑の刻参り」である。その遠源は遠く古代にまで辿ることができる古いふるい儀式である。

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