小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(50)
【一歩進んだコミュニケーションをとるスキル 全4回】
第1回目「メンバーに『気づかせる』話し方」
小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
メンバーとのコミュニケーションを通じて信頼関係、メンバーに前向きな気持ちを持たせる話し方ですが、以下の点を参考にしてください。
◆「調子はどう?」
声かけをする機会を増やすことで、メンバーの心理的な壁を取り除く効果を期待できます。そうすれば、メンバーはリーダーに対して話しやすくなり、コミュニケーションが円滑に図れます。
◆「どう思う?」
この言葉も気軽に使うことができます。このように話しかけられれば、メンバーは自分の考えや思うことをリーダーに話すことができます。
この言葉は、メンバーが話しやすくなるだけでなく、メンバーは自分で考える力を鍛えていくという効果も期待できます。
◆「○○という点が、成長したなぁ」
「さすが○○さん」と気軽に使える言葉で数多くほめることも有効です。
このほめ方のポイントは、「○○という点」とほめる内容を絞り込んでいることです。
メンバーはきっと二つの言葉の組み合わせによるほめ方で、「いつも自分のことをしっかりと見てくれている」と感じます。
◆「どうすればできるようになる?」
これまで、仕事に失敗したメンバーに対して「なぜできなかった?」と質問をしていませんでしたか?
このような質問をメンバーにしても、後ろ(=失敗したこと)を振り返るばかりで、メンバーの気持ちを前向きにさせることはできません。
失敗したメンバーにとって必要なのは、「失敗した原因」ではなく「次に成功するための対策」です。
未来についての問いかけが必要なのです。
気持ちを前向きにさせる問いかけが必要なのです。
メンバーへの問いかけにひと工夫することで、メンバーの気持ちを前向きにさせたり、気づかせたりすることが期待できます。
■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
http://www.m-a-n.biz/
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