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【チームリーダーは動かす技術を身につけよう 全4回】-①「チームで【チームを動かすこと】をワークする」

小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(42)
【チームリーダーは動かす技術を身につけよう 全4回】
第1回目「チームで【チームを動かすこと】をワークする」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
 
■チームワーク

チームワークとは、チームを構成する人たちがそれぞれ自分の行動を起こしながらも、チームとして統制のとれたワークをとっていることをいいます。皆が同じ方向に向かって協力し合いながら動いている状態。個人プレイは、あくまで自分一人で物事をすることですから、みんなと協力して共同で作業を行うということはありません。

チームワークが大切なのは、そこにいる人たちの人間関係を単に良くするためではなく、個人の能力や力では達成が困難なことでも、チームならやり遂げられることにあります。仕事をするうえで必要な人数が集まったから、チームワームを発揮できるわけではありません。

そもそもチームとは、メンバー全員がチームの一員である当事者意識を持つことから始まり、共通の目的・目標を持って、それを達成させるプロセスを共有する集合体です。

■チームづくりのポイント

チームワークを強化していくには、共同で何かをする前にチームづくり(ルール・基準作り、スキルアップ、目標設定等)を行なう必要性があり、そのポイントは4点あります。

〇目的・目標の共有(目的、目標、方法を理解している)
〇参加意欲を高める(自分のやるべきことを理解している)
○スキルアップ(自分のやるべき仕事の力量アップ)
〇協調性(チームのルールを知り・守る)

チームがチームとして機能するためには満たすべき条件があります。東京大学に入るより難しい選ばれし天才集団であるプロ野球の選手でさえ、練習で反復したプレーしか試合ではやらないといっています。

中小企業の現場では、チームワークの初動状態=チームづくりができていないのに、ムリにメンバーをスタートラインに立たせようとするリーダーが多くいます。

チームワークとはチームでワークをすることを準備して、全員でチームを動かすことです。

■ チームをコントロールしていく活動と管理

チームの業績は上がらないようにできています。
この事実を理解するとリーダーシップ・マネジメントで業績を上げることの意味が見え始めてきます。

一般的な中小企業は、毎月のルーチンワーク以外に何もしないと利益が出ない構造になっており、業績の差額対策を考えないと目標達成はできません。

業績作りには活動と管理の両輪が必要です。

活動とは営業活動、生産活動であり、売上・利益を確保するための活動です。それに対し、管理とは本来あるべき姿から逸脱していないかを確認していく作業です。

不思議と活動に関するものは放りっぱなしにすると売上・粗利益率・利益・生産性・資金等は自然と減ります。反面、管理に関するものは放りっぱなしにすると経費・売掛金・在庫等は自然と増える。

集団をコントロールしないと活動は自己判断で好きなようにやるし、管理は面倒くさいから放りっぱなしとなることが多いのです。つまり、「人・チーム」にコントロールされた活動と管理の機能を入れないと業績は上がらないようにできています。

この、「人・チーム」をコントロールしていく活動と管理の方法がリーダーシップとマネジメントとなります。

業績が上がっていないチームリーダーは「人・チーム」を動かすためにリーダーシップ・マネジメントが機能しているかを確認してください。

 
 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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         筆者 小池浩二氏が
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