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【チームリーダーは動かす技術を身につけよう 全4回】 -(4)「人の動きをコントロールしてチームを強くする方法-2」

小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(45)
【チームリーダーは動かす技術を身につけよう 全4回】
第4回目「人の動きをコントロールしてチームを強くする方法-2」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

最初から強いチームはありません。人の動きをコントロールして、組織を強くしていく方法を前月に引き続き、3つのポイントを説明します。

■4. 問題を早期発見する出来映えの確認(チーム全体と各メンバー)

出来映えの確認とは問題の早期発見であり、チェックをすることです。つまり、決め事が「キチンと消化されているかいないか」「消化されていないものは何か」「誰がやっていないのか」を確認することです。

出来映えの確認がないと、いくら具体的な計画を作って役割分担しても、「1カ月間ノーチェックで経過」するから、「月末に締めて出てきた結果が業績である」という発想になります。

「業績が出た」と「業績を叩き出した」では根本的に違います。途中のプロセスをキチンと確認していくことは業績を創り上げていくのと同時に成功事例、失敗事例の要因も押えることにもなり、これがチーム固有のノウハウにつながります。

■5. 問題点の早期治療を行う軌道修正

問題点の早期治療です。
月初に決めた内容は月中・月末の間で状況変化が起こります。それに対し、素早く問題点を見つけ、軌道修正をしなければなりません。

スピードのないチームは業績の締め日に、初めて問題があったことに気づきます。軌道修正は現場を毎日見つめることです。中小企業の場合は、報告・連絡・相談という重要基本動作が非常に苦手であります。リーダーから連絡しないとメンバーからは報告があがらないという風土はあなたのチームでもありませんか?

そういう風土なら、軌道修正が必要なときでも、リーダーから状況確認を催促されないと軌道修正がかけられません。このようなチームは未処理の決め事の山を築き、業績はさっぱりの状態になります。

■6. 生産性を上げる学習能力・学習効果の発揮

学習とは、今やっていることを反省し、次に行う業務の行動能力を高めることです。私たちの足元には成功事例、失敗事例という沢山のノウハウがあります。これをストック化し、意識の共有化を図ることです。

プロ野球の世界、サッカーの世界、どういうプロの世界でも必ず記録を取っています。その記録を分析しながらうまくいったケース、失敗したケースを反省しながらそれを次回に活かすことをやっています。

会社の業務のうち7割はルーチンワークとよばれる規則性の仕事です。去年やったことは今年も同じ時期に行います。去年は成功した。ではどのようにやったから成功したのか、その記録を基にしながら、今年はどういう手を打つのかを考えることです。

この学習能力、学習効果を発揮できるチームは非常に強いチームになる。問題意識を持って業務に取り組むので、「次回はこの部分を直してみよう」と常に今やっている仕事からネクストを生むという発想が訓練されます。

つまり、「生産性を上げる思考回路のチーム」へと成長します。

ご参考にしてください。

 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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         筆者 小池浩二氏が
【プレイングマネージャーの仕事術】の概論を
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     http://www.m-a-n.biz/8-1-0.html