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【チームリーダーは動かす技術を身につけよう-(2) 全4回】 第2回目「仕事に人の能力を合わせるから生産性がアップする」(小池浩二)

小池浩二氏の [プレイングマネージャーの仕事術] シリーズ(47)
【チームリーダーは動かす技術を身につけよう-(2) 全4回】
第2回目「仕事に人の能力を合わせるから生産性がアップする」

小池浩二氏(マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)

■What do you think(君はどう思う)?

人は言われたことには反発し、自分で気付いた事には自発的に取り組みます。
人は教えられたことは忘れ、自分で考えたことは覚えます。

「What do you think(君はどう思う)? 
若手社員には、一方的にこうしろ、ああしろというのではなく、「君はどう思う?」と問いかける機会を増やすほうが、成長していきます。

教えるだけはなく、若手社員が持っている自分の考えを引き出すことが今の時代の人財育成方法への対応です。
若手社員の考え方が会社なりの考え方と合致しているかどうかを確認する。もし違うならば会社なりの思考回路を知らせ、理解させたうえで、何回も何回も確認して会社なりの思考回路を習慣化させることが必要です。

会社なりの思考回路を植え付けると自然と社長・上司の考える問題意識を踏襲するようになり、若手社員は急成長していきます。

コーチングという考え方があり、その語源は「馬車(coach)」で、「大切な人を目的地まで送り届ける役割を担う乗り物」という意味があり、
〇目標達成に向かってサポートする人
〇人の持っている能力を発見し引き出す人
こういう人材を「コーチ」と呼んでいます。

コーチは「横から目線」で、触れ合いをベースに自発的な行動をうながし、継続してサポートする役割です。このような視点が若手社員への対応には重要になっています。

■仕事の実務能力アップ

次に現場で仕事をできるように鍛える方法をお教えしましょう。

現在、問題になっているテーマは、仕事の意味づけができていないことによる現場での混乱です。
仕事の意味づけとは、なぜこの仕事が必要かを理解させることです。

仕事を教えるときは「何をするのか? どのようにするのか?」より「なぜ、それをするのか?」を教えないから、社員は1人立ちしにくいのです。

「あの社員は指示通りにしか動かない」とよく聞きます。この本質テーマはWHYを知らないから起こる現象です。やるべきことを決めても、日々の仕事の状況は変化します。その仕事の目的を理解しないから、変化したときの対応力が弱くなり、指示を待つスタイルの仕事になります。

これはリーダーが仕事の意味づけを行っていないから起こる現象です。これでは、いくらWHAT・HOWのマニュアルを作っても、WHYがないからレベルアップはできません。

■仕事に人の能力を合わせるから生産性がアップする

仕事に基準・目安(手順・工程・時間・指標)があるから、複数の人が同じ仕事をできるようになります。その逆は、社員個々の属人的な能力が基準になって、会社の仕事をやろうとするから、社員が10人いれば10通りに仕事のやり方が生まれ、会社の中が個人商店の集まりになってしまいます。

そして、個人商店の問題は、現状の能力だけで、仕事をやろうとします。また、その人のやっているやり方が正しいかがどうかも周りはわかりません。

人に仕事を合わせるやり方ではなく、会社の仕事に人の能力を合わせるやり方が必要です。仕事に人の能力を合わせると「その人は何ができ、できないか? それはどのレベルでできているのか等」を測ることができます。

つまり、仕事の基準・目安ができるから、その人にとって足りない部分がその人の教育テーマになっていきます。


 
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■ 小池浩二氏 (マイスター・コンサルタンツ(株)代表取締役)
実践に基づいた「中小企業の基礎打ち屋」として、中小企業成長戦略のシステムづくりを研究。これまで500社以上の中小企業経営に関わり、経営診断、経営顧問、研修等を実践。多くの経営者から「中小企業の特性と痛みをよく理解した内容」と熱烈な支持を得ている。
  http://www.m-a-n.biz/ 
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         筆者 小池浩二氏が
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