第11回 SDGsの基本とビジネスへの関わり⑩ (菊原政信)

~SDGsとDXは必須の時代 [ 特集カテゴリー ] ,

第11回 SDGsの基本とビジネスへの関わり⑩ (菊原政信) [ 第11回 ]

一時のブームで終わらない

 

近年、SDGsと並んで話題となることが多いキーワードにDX(デジタルトランスフォーメーション)があります。DXとは、単純にアナログで行われてきたことをデジタルに置き換えられること以上に、デジタル技術により私たちの社会活動やビジネスモデルに変革を起こす意味で使われます。近年では、2018年の経済産業省が公表したDXレポートの中で記載された「2025年の壁」として、今後訪れる過去に築かれたシステムの限界やそれを支えてきた人材が定年退職をむかえることによる課題が述べられました。これを克服するためにはDXが必要不可欠であることで改めて注目され始めました。

 その後、新型コロナの感染が世界中に蔓延して、経済や生活、環境が一変する事態となり、このことがSDGsとDXをこれまで以上に早く進める要因ともなりました。今後コロナが終息しても、継続していくことがまさしくサスティナブルな社会、企業に求められます。

 

SDGsとDXは相性が良い

 

 SDGsはこれまで述べてきた通り、今後業種や規模の大小を問わず全ての企業が取り組むべきことです。これからの地球環境をいかに、より良い状態にしていくかというマクロの視点と各企業や個々人が取り組むべきミクロの視点を持って取り組んでいくことが重要ですが、これを推進する上でもDXが必要不可欠です。商品であればモノの製造から販売に至るまでのサプライチェーンにおいて、どの段階においてもSDGsの取り組みは進められ、それを効率的に行うにはDXはなくてはならないものになってきています。

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【講演録 特別採録】「外国人だから気づき・守れる日本文化の“粋”」(紗 幸:フィオナ・グラハム)

~「西洋人初の芸者」としての喜びと苦労 [ 特集カテゴリー ] ,

【講演録 特別採録】「外国人だから気づき・守れる日本文化の“粋”」(紗 幸:フィオナ・グラハム)

★ 紗 幸(さゆき:フィオナ・グラハム)

(芸者、早稲田大学講師)

オーストラリア出身。交換留学生として日本の高校を卒業。慶應義塾大学で学位取得後、オックスフォード大学でMBA取得。世界数ヶ所の大学で講義をし、ドキュメンタリー制作の監督も務める。2007年12月浅草で正式に芸者としてお披露目を行い、花柳界400年の歴史上初の西洋人芸者としてデビュー。

【はじめに】

西洋人初の芸者・紗幸さんから「深川芸者のサポートお願い」が届いた。長引くコロナ禍で芸者衆には国や自治体からの補助が十分に行き届かず、経済的に苦労しているとのこと。芸者の方が講演する機会はなかなかなく、花柳界をめぐる状況はよほどなじみでなければなかなか知ることができない。2016年の講演ではあるが、本人のご希望もあり、採録させていただくことにした(講演は日本語でされた)。

 

■なぜ「芸者」になったのか?

 

私は初めから芸者になるつもりはありませんでした。大学で社会人類学を専攻していたのですが、博士号を取ったあとテレビ番組を作ることになり、シンガポールのテレビ局にアイディアを10くらい持っていきました。ヤクザなどもありましたが、花柳界について興味を持っていただきました。打合せでしゃべっている中で、「私が芸者になります」と言ってしまったのが始まりだったのです。

一回日本に戻ってきて研究しようと思いましたが、そのときは芸者さんについて何も知りませんでした。素人として花柳界にどこから入ったらいいか全くわからず、慶應大学の先輩を頼ることから始めました。

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第四回 大学から見た体育会人材 (久野晋一郎) [ 第4回 ]

前回は企業から見た体育会人材について触れてきた。スポーツを通じて変化適応力(フレキシビリティ)を兼ね備えた体育会人材の価値について触れてきた。今回は「大学から見た体育会人材」について解説させていただく。

まず、大学における体育会学生の価値についてお話させていただく。

様々な側面はあるが、「学校の広告塔」というのが一番イメージに近いだろう。

大学の看板を背負い、果敢に競技に挑む姿は在校生・卒業生・関係者に夢と感動を与えている。

最たる例が箱根駅伝だ。毎年1月2日、3日に開催され、コロナ禍以前の観戦者は2日間で100万人以上、テレビ放送の平均視聴率は30%を超える。その経済効果は図り知れず、優勝大学のスポンサーの経済効果は60億円とも言われている。

2012年「山の神」柏原竜二選手を擁して驚異的なタイムで第88回箱根駅伝を制し、総合優勝した東洋大学の入学志望者が前年よりも1万人増えた。

つまりスポーツでの活躍が大学そのものの人気・知名度にも繋がるので、強化を図りたいという背景がある。

次に、大学の体育会学生へのキャリア支援の現状と課題について触れていく。スポーツに力を入れている新興大学や小規模な大学は独自の取り組みを行なっている印象だ。

体育会学生を対象にしたキャリア講座や学内合同企業説明会を行ない、手厚いフォローで就職活動の底上げを図っている。

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もっと評価されるべき、キノコの話 (鈴木健人)

「キノコが体に良い」「腸をキレイにする」「免疫力をアップさせる」など聞いたことがありますでしょうか? なんとなく「体に良い食べ物」というイメージはあるかと思います。

キノコは古くから食用、薬用として用いられています。食物繊維が豊富で、ビタミンDの宝庫であり、亜鉛や鉄も含まれています。そして、がんの増殖抑制作用も確認されており、キノコから抽出されたがんの治療薬もあります。

1980年にはアガリクスの効果などが日本癌学会総会などで発表されました。

 

アガリクスはとても人気だった

1980年代のデータでは、がん罹患者の96%が標準治療以外にサプリメント・健康食品を摂取していて、さらにその約60%がアガリクスを摂っていたとのことです。とても高い割合ですよね。アガリクスには「セレン」という成分が豊富に含まれていることが特徴です。

セレンは

・免疫機構の促進

・がんの抑制効果

・病気に対する抵抗力の増進

などの効果が認められています。

 

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「トップに立つには」(あさひ天麗) [ 第4回 ]

総理大臣誕生!

 四つ巴となった自民党総裁選ですが、この号が出る頃には、自民党総裁、ひいては第100代内閣総理大臣が誕生しています。

 「算命学」は軍略に使われていたこともあり、現代においても組織の構成に役立ち、政治家に向いているかを判断する材料にもなります。

 

政治家に必要な本質は、経営者にも必要 

 算命学で政治家に必要とされる星は、主に3つです。鑑定の際、この3つを持ち備えている人に「政治家に興味はありませんか?」と尋ねると、「若い頃なりたかったんです」「心の片隅にあります」と仰います。

 実は、その方たちの殆どが会社を経営されています。それもそのはず! 政治家に必要な本質は、経営者に必要な本質と同じなのです。生まれ持った政治手腕を、会社経営に活かしていることになります。

 

トップに必要な3つの本質

 それでは、その星の特徴を見てみましょう。

十大主星「石門星」

 この星を端的に表すと「和合・協調性・リーダーシップ・政治力・宗教心・守備本能」となります。

 この星を持つ人は、静かな中に明るさがあるのが特徴です。様々な人々と無理なく和合・協調ができ、新しい人間関係を作り出すのは見事です。芯が強くしっかりした人ですが、対人関係においては柔軟性があり、一つの組織を作り上げる上で強い政治力を発揮します。

 外柔内剛といわれるこの星は、外側の柔軟性に比べ、中身は相当な頑固さがあります。最終的には自分の考えを曲げることが少なく、長い時間をかけて押し通します。リーダーを目指す人にとっては大変ありがたい星です。

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